VW ゴルフプラス 日本発表

VW ゴルフプラス 日本発表

どうにもよく分からない背の高いゴルフ、「ゴルフプラス」が日本でも発売されました。ゴルフベースのトールワゴン、という所で近いのはカローラのスパシオとか?日本じゃそもそも主立ったクルマがみんな背高くなっちゃってるから、コルト→コルトプラスとかフィット→エアウェイブみたく長さ伸ばす方が主流だもんね。3ナンバーで2列シートでハイトなワゴン、ってのも日本じゃ考えにくいキャラクターだし。・・・ルネッサ?
ハッチバックセダンのゴルフと3列シートミニバンのトゥーランとの中間、というポジションは乱暴に言えばヴィッツシエンタラクティス、みたいな関係。で、何が分からないかってやっぱりそのデザイン。ちょっと膨らんだゴルフ、みたいな見た目はゴルフそのものってんでもないしゴルフとの違いを明確に主張するでもないし。ラクティスみたく純トールワゴン調にするかミニカのトッポみたくそのまま屋根を持ち上げる方がキャラクターは明確になったカモ。カッコいいか悪いかはさておき(笑)サイドウィンドウの天地がゴルフとさほど変わらないので妙に下半身が重い、という辺りはホンダのエディックスっぽい。
最大のポイントは、外車にしては気合いの入ったユーティリティ。4:6分割可倒はもちろん4:2:4の3分割もできるリアシートは、標準ゴルフよりニースペースを120mm拡大、160mmスライドにリクライニングも可能。助手席シートバックフォールディングで長尺物もOKだし、トランクは二重床構造。フロントシート下の収納トレイ、ラゲッジのフック、運転席上のルーフコンソールなど国産コンパクト的に豊富な収納や、エアコンの送風口があって飲み物冷やせるグローブボックスなんてのも。
ボディサイズは4,205x1,760x1,605mmと、高さが85mm増えた以外はゴルフそのまま。もちろんホイールベースも同じだしエンジンなどのメカニズムも基本的に同じ。重さは同グレード比で100kg増。なのに10・15モード燃費がゴルフよりいいのは面白いところ。最終減速比は確かにゴルフより高いけど。サイズもキャラクターも一番近いのはクサラ・ピカソ (4,280x1,755x1,640) かな。国産だとスパシオ (4,260x1,695x1,610) とかエディックス (4,285x1,795x1,610) とか・・・あ、ティーノ (4,270x1,760x1,610) があった。
お値段1.6リッターのEが¥2,457,000、2.0リッターのGLiが¥2,845,500。ゴルフの同グレードと比べて5万2500円しか変わらないのはなかなか悩ましいところ。ちなみにクサラ・ピカソは2.0リッターモノグレードで¥299万。