あなたを抱きしめると ひなたのにおいがする

海晴さんが珍しく(?)お天気のハナシで本領発揮。台風中継とか行っちゃうんですね。見習いどころかそれなりにもう活躍してそうな・・・それとも見習いだからそういうキツい現場に送られちゃうのかなっていうかどういう立場なんだ見習いって。

そう、あれはたしか小学校にあがってしばらくして――
2年生くらいの頃だったかな。

小2の頃の思い出話。吹雪くらいの年の頃って事ですか。んでその頃にはヒカルが生まれてて、且つ外で走り回れるって事は3〜4歳かと思いきやここん家は青空の例もあるので1歳から可能性はあるワケで、そうするとヒカルとの年齢差は最大6〜7歳と。例の大免疑惑 (疑惑?) も消化できるし、一応まだ18歳の可能性も残しつつ、なかなか絶妙です。それ以上だよ派は残念でした、と思ってたら「小学」2年生とは限らないよ説に目から鱗。みんなそんなにババァ好きか!・・・好きか。そっか。


ともあれ幸せに溢れるこの家族の思い出話は、これまた幸せいっぱい。「学校ごっこ」ってのがまたいいなぁ。今でこそ家族の大半が学生だけど、まだその頃は海晴さん (ともしかしたら霙さん) だけだったワケで。学校は家族みんなにとって新鮮な、憧れの場所。そんな新しい世界を妹たちに見せてあげたい、教えてあげたいというお姉ちゃんらしさが感じられるステキな遊び――なんだけどそんな思いを知る由もないヒカルはうろちょろ。学級崩壊。今はヒカルくらい簡単にあしらっちゃいそうな最強お姉さんも、当時は元気いっぱいなヒカルに振り回されてたんだなぁ、なんてこれまた微笑ましくて。
そんな微笑ましい日常の中にふと見えた、雨上がりのすっきり晴れ渡った空と風に泳ぐ色とりどりの洗濯物。頭ん中で思い描くだけでも何だかあったかい気持ちになれるステキな情景が、幼い海晴さんを天気の世界へ誘うきっかけになったと。


こうしてトゥルー俺が知らない昔の話が聞けるのはそれだけで十分に嬉しいものだけど、それが今の彼女たちに繋がってるって事が感じられると何だかもう本当に嬉しくって。こんな風に小さな幸せの積み重ねの中で夢を見付け、夢を掴んできた海晴さんがいるのなら、他のみんなも――それこそヒカルみたいに不安を覚えてすがりたくなっちゃう事があっても、きっと幸せな未来に進んで行けるはず、と素直に思えるのです。
何より最後の

自分の未来は自分が気がつかないだけで
いつもほんの近くに――
転がっているのかもしれない。


そう、今も――私の隣に――

って言葉。
いつもの軽めなノリじゃなくこんな風にしっとり攻められるともうどうしたらいいのやら。オトナのミリキ全開です。長姉として一歩引いた所からみんなを見守る感じだった海晴さんが、ついに本気でオトシにかかってきたのか!と思わず戦慄してしまうのですが何か思うところがあったのかな――あ、もしかして同期が結婚するようになったとかですか?
なんて冗談はともかく、その羨ましくなるほどの「幸せの積み重ね」にこれからは自分も加わって、みんなと一緒に「未来」を作っていけるんだよなぁ、って喜びを改めて感じさせられる本当にステキな言葉なのでした。うーん、やっぱ姉は強いわ。