中国GP 雑感

中国GP 雑感

色々あった今シーズンも気付けばもう最終戦、締めくくりになる中国GPは今シーズンの縮図みたいな?逃げるアロンソ、追うライコネンアロンソのアシストに徹するフィジコ、ライコネンのアシストが出来ないモントーヤ、いい所のないシュー兄と琢磨。
今年の最終戦、という事はザウバー、ジョーダン、そしてミナルディという各チームにとっても最後のレースなんだけど、今回の主役はやっぱり排水溝の蓋。縁石に設置された排水溝の蓋がレース中に外れてマシンにヒットする、という前代未聞な事件の犠牲者はモントーヤライコネンの後ろにぴったりつけてたせいで避けきれなかったかどうか、残念ながらリタイアとなって、ルノーのタイトルに王手がかかる。やっぱり中国にF1は気が早かったんじゃなかろか。
大波乱の中国GP、他にも事故が相次ぎました。スタート前、フォーメーションラップに向かうアウトラップで、シュー兄が急にマシンを左に振った所にアルバースが追突。両者ともスペアマシンでピットスタートに。ちなみにシュー兄はSC中に単独スピンでリタイア、散々なシーズンらしい (?) 幕切れでした。残り27周という所ではインド人が頑張りすぎて単独クラッシュし、2度目のSC。
結局アロンソが最後の最後まで1位をキープし続けて、ルノーに初のコンストラクターズタイトルをプレゼント。ライコネンも4秒差まで詰め寄ったけど結局2位。見事にマクラーレンを抑え続けたフィジコは、残念ながらピットスルーペナルティを受けて順位を落とすものの何とか4位。今回はアロンソよりもしっかり仕事してたと思うよ。来年はいいことあるといいね。逆にフィジコのピットスルーで表彰台に上がったのがシュー弟。大きな6ポイントを得て、ランキングでチームメイトを逆転。5位には先生の代わりに頑張ったクリエン、6位にマッサが入り、ペーターおじさんの最終戦に大きなプレゼント。7位には連続入賞ウェーバー、8位に今回100戦目のバトンと。
ザウバーはマッサ入賞ジャック10位でめでたい最終戦ミナルディドーンボス14位、アルバースは最後にトラブルでピットインしたけど、規定周回数はクリアしてたので2台揃って無事完走。ジョーダンはインド人がリタイア、モンテイロは11位。
「良い結果を目指し、攻めて行きたいと思います」と宣った琢磨は何をやってくれるのかと思ったらフライング。前戦鈴鹿での「フライングに近い」先生のスタートに刺激されたかどうか知らんが、図らずも格の違いを露呈する結果に。終盤にはギアボックスのトラブルでリタイアし、今年をたった1ポイントのまま終えましたとさ。
因んでこの日行われた北京国際マラソンでも、先導車のミスでトップの選手がコースをショートカット。運営側は「推定タイム」で記録を発表するという、また中国らしいというか何というか、大らかな事件が起きてたそうで。オリンピック、やめといた方がいいんじゃないですか?