光岡ビュート FMC

光岡ビュート FMC

ホタルイカますのすしと金太郎温泉の地、富山が産んだ国内10番目の自動車メーカー光岡自動車。その代表車種であるコンパクトセダン「ビュート」がついにモデルチェンジ。先代はマーチベースの手頃感と実用性、種車の面影を感じさせない見事なアレンジや軽のレトロ調ブームもあって光岡一のヒットモデルになったものの、ベース車マーチのFMCに伴いフェイドアウト。認定中古車「メイクアップ・ビュート」なんてのも出て、こりゃ新型は出さないのかなと思ってたのでちょっとびっくり。
外装は先代と同様の「ジャガー風」。マーチがかなり凝ったデザインになっちゃって難しい所だったと思うけど、思ったより上手くまとめてきた印象。リアセクションを思いっ切り丸くすることでマーチの特徴的なルーフラインを活かした、んだけどCピラーからリアウィンドウやトランクへのつながりはちょっと苦しいか。
インテリアは基本マーチ。先代みたいな木目調とか革シートのOPは無いのかな。如何にもコンパクトカーらしいシンプルなテイストはちょっと物足りないような。
グレードは排気量の違いで3タイプ。1200 (¥2,394,000)、1500 (¥2,619,750)、それに1400 4WD (¥2,583,000)。先代 (¥195〜243.9万:値下げ前) に比べて価格帯がちょっと上がったけど、マーチ自体が先代に比べて値段上がってるし仕方ないところか。1200は12E、1500は15G、4WDは14E FOURがそれぞれベースらしく、つまり1500だけエクストロニックCVTだし、1400はe・4WD。装備についても基本同じで、オートライトやオートエアコン、また1500にはインテリジェントキーや助手席シートアンダートレイなども標準。シグネチャーシートもそのまま。カラバリはワインレッドやブリティッシュグリーンなど全8色。やっぱこういうクルマは白とか黒とかじゃちょっとね。
デザインのマッチングでは先代にちょっと劣る感があるけど、このテールエンドはかなり個性的だし、何よりK12マーチの可愛らしいデザインを上手く取り込んでる辺りは立派。それにしてもこの手の着せ替え車って一時期に比べると見なくなったねぇ。先代ビュートの頃はコペル・ボニートとかマルコとかちょいちょい出てたのに。そういや現行マーチだと車輪庫、デュッセン・バイエルン「リッツ」ってあったけど・・・見たことねぇ。因んで「ビュート」の名の由来は「美・遊・人 (人生を楽しく美しく、遊び心を忘れない人)」という所から来てるんだって。一つ賢くなったね!