「リアルスポーツコンパクト」 スイフトスポーツ 発表

スイフトスポーツ 発表

出ましたスイフトスポーツ。先代は5MT&3ドアのみという日本じゃ一番売れない仕様だったり、専用装備が全て「走り」関係だったり (エアコンはマニュアルだしオーディオはOPでフロント2スピーカーのみ) したせいでマニア向けなイメージが拭いきれなかったけど、今回は「アルトワークス」的スペシャリティモデルとしても売りたいらしく色気出してきました。アウディのシングルフレームグリル風に開口部が拡大されたフロントバンパー、専用デザインの16インチアルミとか、黒地に赤いトリムを大きく配したインテリア、とまず見た目からしスペシャリティを自己主張。装備の方もオートエアコンや6スピーカー (オーディオはOP) はもちろん、キーレススタートシステム、イモビなどなどコンパクトカーとは思えない豪華さ。それより何より標準スイフトと同じ5ドアボディになったのと、4AT仕様が加わったのが一番のウリ。
とはいえこのクルマのキモはやっぱり「中身」。現行のM15Aをベースにストロークアップされた1.6リッターエンジンは専用チューンが施され、125ps/6800rpm、15.1kg・m/4,800rpmのパワーを発生。温間鍛造ピストンやらアルミ製インテークマニホールドやら水冷式オイルクーラーやらピストンクーリングジェットやら銅鉛合金製ベアリングメタルやら、他にも大径クラッチディスク、クロスレシオ化された5MT、専用チューンの足回り、大径ディスクブレーキ、細かい所ではシフトケーブルにフッ素樹脂加工でシフトフィール向上 (MT車)、なんてのもあったりしてなんか良さそうな雰囲気?(適当)
新型のポイントである4ATは高回転指向のセッティングにされているものの、基本スイフトと同じなのでマニュアルモードの類はナシ。ちゃんとMTがあるんだから、とは言うものの商品としては物足りない所。先代より大きく (全長+145mm、全幅+40mm) 重く (+130kg) なったのと10・15モード燃費が悪くなった (16.0→14.6km/l) のは残念だけど、これはベース車からしてそうなってんだから仕方ない。それより気になるハイオク指定、このご時世キビしいところではある。
お値段は5MTが¥1,564,500、4ATで¥1,617,000。プラス16万円のメーカーセットオプションは、ディスチャージヘッドランプ、レカロ2脚、カーテンエアバッグ、サイドエアバッグ、運転席可倒式アシストグリップと、なかなかの内容。無く薦田○もとい泣く子も黙るスイフトがベースだった先代に比べるとMT車で37万4500円のアップ。とは言えベースのスイフト自体、価格帯が20万円以上アップしてんだから仕方ない。スイフトの1.5XSと比べるとAT車で25万2000円の差。
一番のライバルはオーテックチューンになるマーチ 12SR (¥176.4万)。あとはヴィッツの1500RS (¥159.6万) とかフィット 1.5S (¥155.4万) とかコルト ラリーアート (¥174.3万) とか。マーチかスイフトか、って感じになるとこれはもう自分の好みで選ぶ方がいいと思うんだけど、自分ならマーチ12SRのスポイラーレス仕様 (-¥52,500) にするかなぁ。赤いインテリアが好みじゃないのです。
個人的には先代のラリーレプリカ的なフェンダーや3ドアボディが好きだっただけに、マトモなスポーツモデルになった新型にはちょっと物足りない印象も。そんな俺にはスズキアリーナ田嶋のスイフト スーパー1600レプリカ、189万円からなんて選択肢は・・・ないか。