ボーダフォン春モデル4機種発表

ボーダフォン春モデル4機種発表

春モデルはPDC・3G合わせて4機種。数は少ないけど、いつもの東芝、シャープに加え、NECが久々に気合いの入ったニューモデルを投入したり、韓国・三星が日本市場に初参戦したり、と内容は充実。3Gにシャープがないのは?だけど、こないだ一足先に804SH発表してるからそれでいいのかな。因んで904SH今日bluetoothの認証通ったばっかなのでもうちょい先、4〜5月頃とのウワサ。
今回の新機種投入に合わせてスタートするサービスは3つ。
まず「Vodafone Address Book」は、ネットワーク上に電話帳をバックアップするサービス。メモリーカードの規格が違う代替機の時なんかに便利そう、と思ったら月額105円の有料サービス。メモリーカードを買いたくない、カードリーダーも買いたくない、それどころかパソコン持ってない、そんな人たち向けって事か。「電話帳に登録した誕生日情報に基づいてリマインドメールを送る機能」なんてのもあるらしいけど、それにしても月105円払ってわざわざ使う気にはならんよなぁ。確かにバックアップは大切だけど。
コンテンツ自動配信サービス「Vodafone live! CAST」は、3Gでもステーション復活か!?と思ったら全然違った。auEZチャンネルと同じく、画像や音声などのリッチコンテンツを深夜〜早朝帯にプッシュ配信するというサービス。auと違うのは一本あたりの最大容量が1MB (auは3MB) と少ない代わりに、情報量月額315円にパケット代も含まれる点 (auは情報量無料で別途パケット代)。このサイズだと動画じゃ1分もないだろうし、HTMLメールに毛の生えたようなモンなのかな。「読む」って言ってるし。
「デルモジ表示」は「メールを3Dアニメーションで表示する」というどうでもよさそうなサービス。メールの文字が3Dでうにうに動くんかなと思ったら、どうやら本文中の単語に応じてプリセットのアニメーションを表示するらしい。要は絵文字の発展形なんだろうけど、画面のどこにどんなカタチで表示されるのか分からないので評価は保留。

904T

04シリーズのフラッグシップは東芝が先行。上記の最新3Gサービスにフル対応し、703SHf、804SHに続いて3機種目になるFeliCa、更に903Tに続きGPSも積んだフルスペック端末。そういやGPSって東芝以外出てこないけど。
基本スペックも2.4インチTFTに320万画素MOSとフラッグシップに相応しい・・・と言いたいところだけど、2.6インチワイド液晶やら光学ズームやら手ブレ補正やらに比べるとインパクト弱いのは否めず。
カメラに続いて最近重要なファクターになってる音楽再生機能は、「音楽ケータイ」803Tの使い勝手を引き継ぎ、更にオーディオプロセッサにMA-7の改良型「MA-7i」を搭載してパワーアップ。803Tにはなかったイコライザも積み、細かいところでは背面にあったステレオスピーカーが両サイドに移ったのも嬉しいところかな?その他使い勝手なんかは803Tとほぼ同等で、転送ソフトの「Beat Engine」にUSBケーブルが付いてくるのも同じ。残念ながらminiSDは付いてこないご様子。
803Tでは積めなかったインカムも付いてるし、あとは東芝お得意の電子辞書とか、面白いのはVアプリの電子コミックリーダに加え、コミック7タイトルもプリインストール。ボールは友達
従来のアクティブターンスタイルから進化した「グリップスタイル」はシャープのスウィーベルと同じ回転2軸ヒンジだけど、ヒンジ部に4方向+センターキーを、液晶下部に左右ソフトキーを配し、液晶を表にして閉じた状態でメール打ち以外のほとんどの操作が可能、と。この辺は持ちやすさ押しやすさが重要なので実機が出るまで評価はできないけど、普段から液晶表にして畳んでおく事があるかどうかってハナシですよね。ともかくこのカタチになった事で、シャープ同様サブディスプレイはモノクロ4階調STNにスペックダウン。
ちなみにサイズは50x112x26mmと、903T (50x11x25) よりほんのちょっと大きめ。重さは3g減らして146g。
デザインはより直線的になり、丸みを帯びたカタチの903Tから一転してサイバーな印象に。ただカラーリングも相まってV401Dを彷彿とさせるんだけども。そういや左右ソフトキーは相変わらず「/」「\」なのね。

804N

去年の703Nでは802Nの着せ替えでお茶を濁したNECが久々のフルモデルチェンジ。国際ローミングやVライブ!BB、着うたフルに対応、Bluetoothも積んで、やっとシャープ東芝に見劣りしない端末になりました。最新サービスではVライブ!CASTとデルモジ表示に対応。Flashには相変わらず非対応っぽい。
エンターテイメント性、特に音楽再生機能を前面に押し出したキャラクターは、従来のNEC端末とは全く別物のイメージ。丸をモチーフにしたサブ液晶周りで個性を主張するものの、全体に特徴のない携帯電話然としたデザイン。コーラルピンクやラピスブルーのボディカラーは、ボーダフォン3Gのラインナップでも珍しいポップな色合い。ヘアライン仕上げの802Nやレザータッチの703Nにと違ってあくまでプラスティッキーな質感で、写真で見る限り安っぽいというかオモチャっぽい印象を受ける。
特徴となる音楽再生機能では、液晶背面に「ミュージックアシストボタン」を備え、転送ソフトにUSBケーブルが付属するなど、先行する803Tに負けない内容。最大のウリは450MBの大容量メモリー内蔵で、最大1,000曲保存可能・・・ってフツーに考えりゃ100曲くらいじゃないか。どこまで圧縮する気だ。DoCoMo「MUSIC PORTER X」が1GB内蔵で出ちゃった今となってはインパクト薄いけど、少なくとも803Tにはアドバンテージ。
もう一つライバルへのアドバンテージになるのがサイズで、48x93x23mmと803T (47x100x26) や804SH (52x102x24) よりかなり小さく703SHf (47x101x24) 並。V7系並のサイズでV8系のスペック、と思えば結構魅力的かも。
ただそれ以外のスペックは2.2インチQVGATFTに0.9インチのサブディスプレイ、カメラは200万画素CMOS、とごくごく平凡。802N (703N) に比べるとカメラが124→200万画素になった違いはあるものの液晶周りはほぼそのままだし、V8系としては標準的なレベルに留まる。
何より気になるのはメモリーカードの「microSD」。SDより小さいminiSDより更に小さいというこのカード、まだ国内では702MO/702sMOやFOMAM1000くらいでしか採用してないマイナー規格。マイナー故に128MBで3000〜4000円、256MBで5000円程度と、最近主流のminiSDに比べても2倍くらい高く、何より入手性が低いのが難点。あと小さいからちょっとそこら辺に置いといたらすぐ見失っちゃいそうな気もするの。
同じV8系では東芝がこれでもかってくらい音楽ケータイを主張してるし、シャープも著作権保護機能対応カードリーダが不要になってそれなりにマトモに使えるようになったし、という中でライバルに比べてのウリになる内蔵メモリなんだけど、450MBという記憶容量は中途半端な感も。どうせなら512MBの方がアピールしやすそうな気がするんだけど、搭載チップが512MBでOSとか色々入れたら残り450MB、って感じなのかな。
ともかく「450MB内蔵」が生きるか死ぬかは値段次第かなー。804SHや803T比で値段に大差なければ十二分に「買い」でしょう。

804SS

さてさて注目の韓国・三星電子世界初のHDD搭載携帯やら「携帯付きカメラ」やら「声でメールが書ける」携帯やら「空中に電話番号を書く」携帯やら数多くのイロモノ端末をリリースしてきたメーカーだけにどんな機種が来るのかなと思ってたら、キーワードは「世界最薄」。
その厚さなんと14.9mm。NEC8.6mmとか11.9mmなんてのを見るとインパクトに欠けるけど、それでも3Gでは立派に世界最薄。もちろん国内の現行端末でも最薄だし、何よりボーダフォン3Gにはコンパクトさをウリにした端末が無かっただけに大きな魅力。
FOMA最薄」のprosolid IIですら16.7mmですから、14.9mmがどれだけ凄いか。ちなみにF702iD (31mm) の半分以下(笑)
寸法は50.5 (W) x 99 (H) x 14.9 (D) mmで105g。prosolid IIは49 (W) x 106 (H) x 16.7 (D) mmで99g。「3G最小・最軽量」というauA1405PTは47 (W) x 93 (H) x 20 (D) mmで98g。なので厚さ以外は別に驚く数字でもないんだけど、もっと言えば厚さ以外は703SH (47x99x23) の方が小さかったりするんだけど、ただprosolid IIは2.2インチTFT液晶にカメラ無し、A1405PTは2インチTFT液晶に33万画素CMOSカメラ、とそれぞれ最新の端末からするとスペック面で弱いのに対し、804SSの液晶は2.3インチQVGATFT、カメラは130万画素CMOSと、V8系として見劣りしないレベル。
更にステレオサイドツインスピーカー、サブ液晶の下には804Nと同様に音楽再生機能専用のボタンを備え、音楽ケータイとしての使い勝手も万全。外部メモリに非対応なのは残念だけど、140MB内蔵なのでまぁ何とかなるでしょと。いや正直足りないと思うけど、でもまぁ一昔前は128MBのMP3プレイヤーが当たり前だったんだからやっぱ何とかなるか。
海外端末らしくVライブ!BBやQRコードなんかに非対応なのはご愛敬。最新3サービスのウチ、デルモジ表示にだけは対応。
ちなみに正式名称はSGH-Z540モトローラ「RAZR」のパクりと海外で話題になった (らしい) SCH-V740の後継機種です。
デザイン的には確かにキーパッド周りがモトローラっぽいかな、という以外は特に特徴無し。いかにも海外端末らしいマットなプラの質感はキャラクター的に微妙か。特にオレンジは安っぽく見える。あと液晶下のボーダフォンロゴが大きいのも微妙だ。
初の韓国メーカー製、という事で品質やサポートなど未知数だけど、まぁ国内メーカーだってシャープみたいに酷いのは酷いし (802SHの事な)、韓国だからどう、ってコトもないか。個人的にはバング&オルフセンと共同開発っていう「Serene」なんて出したら面白いなぁと思うの。

V403SH

今回も唯一のPDC端末はシャープから。
TVチューナーにスウィーベルスタイルのV402SHからは大きく変わって、ごくごくフツーの折り畳み携帯に。そこら辺はV6系に任せとけ、って事か。
2.2インチQVGAのモバイルASVに202万画素CCDと基本スペックは十分以上。V4系には宝の持ち腐れになりかねない気もするけど、miniSDには対応してるからまぁいっか。
最大の魅力はデザインで、ストライプをモチーフにした派手なカラーリングながら、シンプルに直線を活かしたカタチとカラーリングでイヤな派手さを全く感じさせない辺りは見事。