レクサス LF-Sh

レクサス LF-Sh

GT-Rプロトに並ぶ今モーターショーの目玉がコレ。レクサスが「フラッグシップセダンのコンセプトカー」と呼ぶこのモデルは、来年8月に登場するレクサス店のフラッグシップ「LS」、つまりセルシオ後継車のプレビュー。
最後に付く小文字の“h”が示す通りV8エンジン+モーターのハイブリッド仕様で、しかもAWDハリアーハイブリッドや次期エスティマハイブリッドと同様に、パワーと燃費の両立がウリか。市販型についてはまだハッキリした情報がないものの、新開発になる5リッタークラスのV8が搭載される予定。もちろんハイブリッド仕様も遅れて追加され、THS II*1をベースにコンセプトカーと同じくV8+モーターを搭載する、LSのトップグレードになるとか。
ベンツビーエムに合わせてサイズアップしたボディは5,060x1,875x1,465mmと、セルシオ (5,015x1,830x1,470) から全長全幅とも45mmずつ大きく、ホイールベースも+45mmの2,970mm。新型S (5,075x1,870x1,485) や7シリーズ (5,040x1,900x1,490) に引けを取らない立派なサイズで、更にライバルと同様ロングボディも設定される。
レクサスのデザイン哲学である「L-finesse」とセルシオの流れを汲むデザインはなるほど新型LS。セルシオも4代目に至ってベンツコンプレックスは消え去ったように見えるけど、Sクラスが (少なくとも見た目において) かなり大胆な変化を求めたのに比べると明らかに物足りない。新鮮で斬新なのがイイ、ってハナシではなくて、レクサスのフラッグシップが相変わらずW140の延長線上に留まったままというのはやっぱり残念だよね、という。市販型ではフロントグリルやバンパー周りなどは改められるハズ。
もちろん内容についてはSや7を超えるだろうことは間違いないし、今回は更にハイブリッドという武器も得て、現行以上に人気を集める可能性は高い。因んで「LF-Sh」はLexus Future Sedan with Hybridの略。このLSが見せてくれる「未来」って一体何?
レクサスは他にGSハイブリッドの「GS450h」、それにデトロイトに出た「LF-A」も出展。

*1:TOYOTA Hybrid System II