マツダ MPV

マツダ MPV

マツダはワールドプレミアのコンセプトカー「先駆」、今年のデトロイトに出品された「MX-Crossport」、新型MPV、水素ロータリー搭載の「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」など計22台を出展。
今回一番の注目株は、来年1月登場予定の新型MPV。現行はアメリカンなサイズと両側電動スライドドア (OP)、それに大幅値引きで人気を博したモデルだったけど、新型は最近のマツダ車らしくスポーティで質感の高いミニバンに。もちろんスライドドアやカラクリシートなど高いユーティリティ性も健在。
サイズは4,870x1,850x1,685mmと、現行 (4,810x1,820x1,745) に比べて大きく低く。低くなった、と言っても現行がライバルに比べて背が高めだったので、プレサージュ (4,840x1,800x1,685) やグランディス (4,780x1,795x1,655) 辺りの平均サイズに近付いた、というレベル。ただし平均サイズより大きく、同じく来年1月にFMCする現行エスティマ (4,795x1,790x1,770) はもちろんのこと、なんとエルグランド (4,835x1,795x1,920) やアルファード (4,840x1,805x1,935) よりもまだ大きいというのは驚き。いつも使ってるマツダレンタカー道狭いのになぁ。
ブラックアウトされたバンパーグリルやマツダとしては珍しい縦長のヘッドライトなど、想像してたよりもイカついデザインに。「プレマシーの上」というポジションを演出しながらも、段差を付けたボンネットやフェンダー、ウエストラインなど基本の造形はプレマシーと共通でファミリーイメージをしっかりアピール。どうにも気になるのがリアで、アコードワゴンにも似たテイストのデザインだけど、テールランプのバランスが微妙に悪い。もうちょっと小さい方がいいような。
インパネ周りもプレマシーと共通のイメージ。開放感の高いデザインは、下手に奇をてらった部分がなくて好き。2列目のカラクリシートはサイズを拡大、3人掛けもできるようになった「ニューカラクリシート」で定員は8人に。更にオットマンを装備し、大きくリクライニングする「スーパーリラックスシート」も採用。元々3人掛けだった3列目はボディサイズの拡大で余裕アップ。アームレストが付いて6:4分割可倒式になり、何とシートを起こすのは電動だとか。
エンジンには2.3リッターNAに加え、アテンザスポーツに搭載された2.3リッター直噴ターボもラインナップ。現行の3リッターV6を凌ぐほどのハイパワーを実現するとか。現行の欠点だったATも6速になり、走りの面での不満はなさそう。
更に大きく立派になっちゃったのはどうかなとも思うけど、エルグランドクラスを持ってない事とプレマシーが3ナンバー化した事を思えばこのアプローチもアリか。初代MPVなんてそれこそ今のエルグランドみたいな高級車だったしな。