三菱 Concept-X

三菱の出展はワールドプレミアのコンセプトカー「Concept-X」「Concept-D:5」、それに10月17日発売予定のアウトランダー、来年1月発売の「i」、ランエボXにインホイールモーターを搭載した電気自動車「ランサーエボリューション MIEV」など計17台。
と言うワケでまずは「Concept-X」。次期ランエボスタディとされるコンセプトモデルは、フランクフルトに出展された「Concept-Sportback」の発展型、ハリボテだったスポーツバックと違ってちゃんと走れるモデルになりました。
ボディも5ドアからセダンになってより市販型に近付き、三菱曰く「実車もこれにかなり近いイメージになります」との事。如何にも「エボ」を主張する派手なデザインはちょっと興味の対象外だけど、「シャークノーズ」なる逆スラントのノーズ、現行ギャランはもちろんWRC出てた頃のギャランとか3代目ミラージュにも通じるイメージで、個人的にはなかなか好き。残念なのはちょっとグリルがワイドに過ぎてスマートさに欠けるかなという所。更に個人的な趣味で言えば5ドアのがいいなぁ・・・セダンベースの5ドアハッチって昔っから好きで。
インテリアの方はかなりレーシーなデザインで、こっちは市販型とは多分全く関係なさそ。
エンジンもようやく4G63と決別、新開発アルミブロックの2リッター直4MIVECターボを搭載。出力は300psオーバーとか。それを受け止める足回りはもっちろんハイテクの塊。現行エボのACD*1とスーパーAYC*2に加え、ブレーキ、ステアリング、サスペンションの制御も組み合わせた「究極の車両運動統合制御システム」S-AWC*3に発展。インパネには「オンボード・マルチメディアシステム」なる車両モニタリングシステムを搭載、走行状況やS-AWCの作動状態はもちろん、カーナビやDVDオーディオとしても機能する。
今月デビューのアウトランダーと同じ新設計のCセグ向けプラットフォームを採用。サイズは4,530x1,830x1,470mmと現行エボ (4,490x1,770x1,450) に比べかなり大きめ。もしかするともしかしなくても標準ランサーも3ナンバーになるみたい。ファミリアもシビックも大きくなったし、ディアマンテとギャランが今年いっぱいで生産終了ってハナシだから多少の上級移行も必要なのかも。因んで新型ランサーのデビューは2年後、2007年秋の予定。

*1:Active Center Differential: センターデフの差動制限力を調整、前後の駆動力を制御する

*2:Active Yaw Control: 後輪の左右トルク配分を調整、旋回性をコントロールする

*3:Super All Wheel Control