グランディス MC

ランディスがマイナーチェンジ。デビュー直後こそ順調に売れてたものの、リコール隠し問題の煽りを受けて今や月販数百台ペースに。再生を掲げる三菱にとって国内販売の復活は悲願だけど、新車は秋まで出ない。となれば現有車種を何とか「売れる」ように仕立てるしか手はナシ。そこで今回のMCでは、バリエーションを増やすためテイストの異なる新グレード「スポーツギア」を追加。同時に最近の三菱の流れに合わせて「コストの削減」と「個性を薄めて売りやすくする」ための変更が行われましたとさ。
まずはコルト同様CFCを採用したグレード体系が見直され、コンフォートの「エクシード」系、スポーティな「Sport-E」系、SUVテイストの「スポーツギア」系、ベーシックグレード「MX」の4系統に。キャラクターをハッキリ分けて売りやすく。追加グレードのスポーツギアは決して「見た目だけ」じゃなく、ASC*1 / TCL*2の標準装備や足回りの変更などなど結構気合いの入ったモデル。
デザインもコルト、ランエボに続き「ブーレイ顔」を廃し、誰にでも受け入れられるシンプルな顔付きに・・・なんだけど、このクルマの場合ブーレイ顔ありき、なデザインだったからちょっと微妙。結局鼻筋を通したスポーツギアの顔が一番まとまって見える。確かに国内じゃ酷評だったけど、ちゃんとデザインすれば悪くないと思うんだよねブーレイ顔。最初に出たコルトが如何にも後付け、って顔だったからいけなかったのであって。大体ブーレイ顔に責任転嫁してるようじゃまだまだダメなんじゃないか三菱。
インテリアは基本そのまま。元々結構よくできてるからこれでよろしいと思います。残念なのは個性的だったマルーンやダークバイオレットが消えて黒基調のフツーな色遣いになったこと。ボディカラーもライトイエローグリーンMとかライトイエローパールとか綺麗な色は廃止。確かにこのクラス派手な色って好まれないけど。
装備面ではコルトプラスで話題のエレクトリックテールゲートが標準装備に (スポーツギア、エクシード系)。動きが遅くて実用性に欠ける、なんて指摘もあるけど慣れると結構手放せない便利装備。なにより「うぃーん」って作動音がロボットちっくでたまらねっす。
最量販グレードのエクシードは税込¥2,436,000也。オデッセイの2.4M (¥2,415,000) と比べると、「キーレスオペレーションシステム」*3と前述のエレクトリックテールゲート、あと来年1月より装着が義務付けられるディスチャージヘッドランプのオートレベリングが標準装備。と結構お得感アリ。大幅値引きが狙える可能性もあるし、乗りツブす覚悟があるならおススメ。
それにしても、スポーツギア見てるとどうしてもフルライン・カンガルーバンパーとかやってた頃思い出す。大丈夫か三菱。

*1:Active Stability Control system: 挙動制御システム

*2:Traction Control system: 駆動制御システム

*3:オデッセイの「スマートカードキーシステム」。日産なら「インテリジェントキー」。