EZ Tangent ファーストインプレッション

つってもねぇ、iPod nanoが出ちゃったから正直話題としてはアレだよねぇ。nano、お店で触ってきたけどすっごい良かったですよ。指紋がベタベタ付くのには閉口したけど。あとコイツは液晶が付いただけのSuper Tangent、なんで詳しいことは他所様のSuper Tangentレビュー見るのが吉。

開けてみよー

 パッケージはiPodを意識した人物のシルエットがメイン。ド派手な色遣いが何となくアジア的。
 開けてみれば本体、イヤホン、取説のみの超シンプルな内容。ドライバCDすら付いてない。説明書はちゃんと日本語です。
 持ってみた感じの印象が結構iPod shuffleと違う。何というか大きくて重い感じ?液晶が付いたから多少重いのかなと調べてみたらSuper Tangentより5g、shuffleより7g重い。寸法も92.5 (H) x 26 (W) x 11.3 (D) mmと、実はshuffle (85x25x8.5) より一回り大きい。言われてるように本家のアクセサリーが使えなさそうなのは残念。
本体の質感は思ったより悪くないです。shuffle持ってないから比較できないんだけど、店頭でちょっと触ったshuffleに比べて極端に劣ることはないような。パネルの合いはちょっと悪いしキャップはミシミシ言うしボタンはちょっと緩いけど、気になるほどじゃない。キャップはただの嵌め込み式なので、使ってるウチに外れそう。失くすと間抜けなので気を付けよう。

本家にない液晶画面は良

 というワケでまずは液晶。有機ELディスプレイの視認性は十分。曲名表示は上下二段で、上段は歌手とアルバム名が交互に、下段に曲名がスクロールするなかなか凝ったもの。フォントは如何にもあっちの製品らしくちょっと微妙。
 アルファベットは妙に太いしバランス悪いし。表示されてるアイコンは左上の緑が電池残量、機能 (音楽とかラジオとか)、再生状態。真ん中の青が再生モード、赤いのはホールドと音量。右下の「SOFT」はイコライザー
 あと歌詞表示も可能。lrcファイルやID3v2などに対応との事で早速試してみたんだけど、うーん、歌詞使うと動作が重めになるのと、表示されない文字があるのが気になるところ。「ハートに若葉色のダイアリー」(笑)が「ハ 8]」になる。(追記:長音記号「ー」がダメみたい) ま、おまけ機能くらいな気持ちで。
音質については語れるほどの耳を持ちませんので適当に。少なくともいいと言えるレベルじゃないと思います。ちょっと籠もり気味で軽めな感じの音?外で適度な音量で聴く分には気になんないかな。付属のイヤホンは確実に駄目っぽいです。あとは曲の切り替わりや電源ON/OFF時に軽いノイズが入ります。安いのってこんなモンだよね。イコライザーの設定は結構豊富。ロック・ジャズ・クラシック・ポップス・ウルトラバス・ブルース・クラブ・ダンス・フルB&T・フルトレブル・ホール・ライブ・パーティー・レゲエ・スカ・ソフト・ソフトロック・テクノ。
 FMは、家の中ではほとんど聞こえなかったけど試しに外に出てみたら全く問題なく使えました。ヘッドホンがアンテナ代わり、との事で付属のヘッドフォンがベストなのかと思ったけど、むしろ普段使ってるヤツの方がちゃんと入ったりして。
ボイスレコーダーなんかはSuper Tangentと同じでしょ多分。他で調べて他で(投げやり

実は良くない操作性

ボタンはフロントの再生関連ボタンと、背面の電源関連ボタンの2つ。液晶のないSuper Tangentに比べれば操作性はいいんじゃないかと思うけど、ちょっと気になる所も。
 一つは再生ボタンに3つのアクションが割り当てられてる事。普通に押すと再生/一時停止の切り替えなのはいいとして、「短めの長押し」でメニュー画面、「長めの長押し」でスリープという微妙な仕組み。別に戸惑うほどじゃないんだけど、スリープさせるのに結構長く押してないといけないのが難。因んでメニューは音楽・FM・ボイスレコーダーの機能切替えと、ファイル削除、設定、本体情報。
 もう一つは設定画面。階層化されてるんだけど、一つ何か設定すると設定画面の一番上に戻っちゃう。設定内容は言語選択、EQ選択、再生モード、録音タイプ、FM設定、コントラスト、タイマー、設定リセット。

羊の皮を被ったカメムシ

パソコンと繋ぐとすぐに外部ディスクとして認識。iTunes要らずの手軽さは本家にはない魅力か。フォルダも扱えるけどフォルダ単位での操作は不可。まず上の階層から、続いてフォルダ名順に延々と再生されます。転送速度は問題なし。多分。
ウチの環境 (Win2K SP4) ではOSで接続を停止してもすぐに更新されて繋がっちゃうという症状が。電源スイッチがONの状態で繋げば上手くいく場合もあったりなかったり?
ところで。LUXPROの公式サイトを見てみるとラインナップからTangentシリーズが綺麗さっぱり消えてる。代わりにボタン周りのデザインが異なる「Square」シリーズが出たらしい。のはいいとして、ファームウェアのダウンロードすら出来なくなってる (追記:9/18現在ダウンロードできるようになってた)。どうしましょ。
Super Tangentの時に散々酷評されてたから期待してなかったんだけど、意外に悪くないかも。iPodパチモノとして見りゃ確かに気になるんだろうけど、安物mp3プレイヤーとしてはそれなりの出来。この価格帯のプレイヤーは多かれ少なかれ問題あるもんだし?前使ってたTORICAのOTO-1に結構色々近い感じだし?安物mp3プレイヤーにshuffle風味のガワを被せたと思えばコレはコレでアリではないかと。
ネタと割り切って512MBにしたけど、値段からすれば1GB買っても良かったかなぁ。バッテリーの持ちがそんなに良くなさそうだから1GB買ってもしょうがないような気もするし。一番の問題はサポート関係一切期待できない辺りか。よい子のみんなはiPod nanoを買おうね!お兄さんとの約束だよ!